俺は彼女のその言葉に苛立ちを覚えた。 「間に合う、だと⁉︎ 村の連中があの子に何をしたと思う⁉︎ まだ小さなミーナに…‼︎」 村の者は俺によくしてくれた。 しかし、この村に来た時、俺が見たのは まだ幼い同族の子が村の子に虐待されている姿だった。 その時の様子を、ミーナに残った傷跡を思い出し、 彼女に向かって剣を振り上げた。 しかし、それは彼女の剣によって 振り払われてしまった。 「サタナキア。まだ間に合うわ。 貴方が全ての罪を背負う必要はない。 村の人にも貴方にも非はある。」