そこからは何時もどおり
友達と話したり石蹴り鬼をしたりして帰っていた。

そんな事をしていて家が近くなり
友達に手を振り別れを告げて
一人で帰路についていてふと思い出した。


ーー家に帰ってから見て!



(気になるからここで見ようか)

約束なぞ守る気など更々なかった僕は
そう思うとランドセルから手紙を取り出して封を切った。


『けーちゃんの事が好きです。
明日返事くれたら嬉しいな♡』


そんなことが書いてあった。

高校生になった今思ったら
笑ってしまうようなラブレター。

でも当時の僕はなんて言うか純粋そのもので
こんな文章でもドキドキしてしまった。