「ただいまー」
「おかえりー。ご飯できてるわよ。」
今日のことを思い出してニヤニヤがとまんないっ!!
「ごはんいらなーい。」
「もぉ、一生懸命作ったのにー」
「あとで食べるー」
「はいはい」
お母さんとの会話を終え駆け足で階段をのぼり自分の部屋へダッシュで入った。

バサッ
「はぁー」
ベッドって何でこんなに私を包み込んでくれるんだろー。こんなにハナに悪いことしたのに罪悪感が無いのはなぜだろう。



私はこのまま寝てしまったらしい。
「んなぁー、はぁーあ。」
眠い。眠たすぎる。ダルい。
どうせ、昨日のことハナにめっちゃ聞かれるんだろうなぁ...休みたいなぁ。
でも、結構休んでるから休めないし。
しょーがない行くかぁ。
大学はふた駅のところにある。満員電車に揺られながら行きたくもない所へ向かう。
あっという間についてしまった。トボトボと自分の席につきゆっくり用意をしていた時。
トコトコトコトコッ
あー。きた。やっぱり来たよ。そう、目の前に立っているのはハナ。
どこか不機嫌で、興奮している。
「昨日!!なにしたの?」
「き、きのうは、あそんだよ?」
「ちーがーう!!!そんなこと知ってる!何して遊んだか聞いてるの!」
「あー、ショッピングしただけだよ」
そーいってニッコリした。
胸元に光る可愛らしいネックレスのことはハナは気付いているのか。
「へー、でそのネックレスを?」
やっぱ気付いてたか。
「そーだよ。」
テキトーに返信。
「ふーん。いー関係だねー!!!」
そう嫌味のようなことを言ってプンプンしながら帰っていった。
その後からの授業は全然耳に入ってこなかった。
ハナの機嫌はいつ直るのだろうか。
明日には直ってるかな。こんなことを、ずっと考えていた。なんともくだらない事を。
そして、次の日も次の日もハナは不機嫌だった。
正直めんどいから放っといた。