時は過ぎ体育祭
入学式以降に岩澤君と話をしていない。(私の意気地無し... )
練習で鼻血を出したりしたけれどこの日のために頑張ってきた。
岩澤君をチラチラ見ていたら開会式とかラジオ体操とかあっという間だった。愛莉は気づいていたらしくからかってきた。

昼休み
愛莉が私を引きずって岩澤君のところへ行くん。
「岩澤君、采葉が質問したいことがあるらしいから答えてあげてくれる?」
「え、えっと?」
「し、質問なんてないよ?!あ、私、体育祭が終わったらパソコン部に入ることになったのでよ、よろしくね」
「え、岡崎、パソコン部に入るのか?」
振り向くと幼馴染みのもち(古本裕乃)がいた。
「うん、音楽部に入ってたんだけどやっぱり気持ち悪くなっちゃって、興味のあったパソコン部に入ることになったんだよ。」
びっくりした。まさかもちがいるとは思ってなかった。ふと回りを見ると愛莉がいない。(逃げられた... )
「え、この人、パソコン部入るの?」
「あぁ、らしいぞ。ん?この人?もしかして自己紹介とかしてなかったのか?」
『うん』
「二人で うん って言うなよ... ったく。
この背の高いやつが岩澤辰輝、皆はたっちゃとかたっつんって呼んでる。で、この幼馴染みが岡崎采葉、絶対音感保持者なんだ」
「よろしくね、たっちゃん」
「よ、よろしく、岡崎」

この日、はじめてちゃんと話した。あとから聞いたところ女子と喋るなんて苦手で興味していたらしい。