「これが、マウスピース。」
実里先輩は、そういうと、あたしの手にマウスピースをおいた。
「ブゥゥゥウって言わせてみて。」
「ブウゥゥゥゥウ」
あたしは、勘で鳴らしてみると、見事になった。
「すごい~~~春佳ちゃん凄いよぉ~~~」
それが素直に嬉しくて、あたしはますますヤル気になった。
「じゃ、本体つけてみよっか。」
トロンボーンの本体に、マウスピースを取り付けている間、
あたしは、未希先輩の方を見ていた。
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