☆Friend&ship☆ -序章-


「どーでもいいけどさ、こいつ悪魔なんだよね」

胡坐をかいてオリオンの肩を抱きながらゼウスが言う。

「んでもって、あんなに強いわけ」

「…」

「ゼウス、イーリス固まったぞ」

自分の肩を抱くゼウスの手をさりげなくオリオンは振り払った。

「ほんとだ!」

「わざとらしい」

パチンと手を打ったゼウスにすぐにオリオンが蹴りを入れる。

「実力行使禁止!!」

「そうだな」

「…」

なおも固まるイーリス。

「な、どーかしたの?」

「…ま…」

「イーリス?」

「あんたもだったのか?オリオン。いや…ホセ…」

「!?」

大きくオリオンは目を見開いた。

「何故知って…」

「俺の兄を知ってるはずだ」

信じられないほど声のトーンが下がったイーリス。

と、久しぶりに感情を表に出したオリオン。

「…知らない」

震える声でオリオンは言った。

この間下を向いたまま。

「忘れたとは言わせない…」

打って変わって恐怖に体の自由さえ奪われたオリオンにイーリスはせまった。

「俺の兄さんは…」