「おい!!てめぇーら!!」
「口が悪い。年下だぞ。しかも女の子」
「…あ?」
飛び込んできたゼウスに律儀に注意するオリオン。
さらにイーリスはそれを殺気をこもった瞳で見つめていた。
「女の子言うな!!」
「違うのか」
「年下言われたくない!!」
「年下だろ」
「お前はともかくあいつとは絶対違う!!」
「俺とゼウスは同じ年だ」
「は…?」
「おい!!まさか分かんなかったとか!?」
「絶対違うと思った。」
「酷い(泣)」
ぐすんとうなだれるゼウスを無視してイーリスは気になることを聞いた。
「二人いくつだよ」
「「十五」」
「え。」
二人とも意外。
どう考えてもキラキラとした笑顔を浮かべているゼウスは十三。
反対に落ち着いたオリオンはどんなに考えても二十以上としか思えない。
そう考えたイーリスは、誕生月で納得しようとした。
「イーリス、あと俺とオリオンはな…」
「…焦らすな。面倒なんだよ」
タメが長すぎるゼウスに興味なさげに言い放つオリオン。
「生まれた月、日、時刻まで全く同じなんだ!!」
嬉しそうなゼウスとは裏腹に凍り付くような冷気を放っているオリオン。
「…確かに、美形だけど…」
イケメン。それしか二人に共通しない。
静かすぎるオリオンに煩すぎるゼウス。
ぽかぽかするほど暖かいゼウスに冷え冷えとしたオリオン。
オリオンは紅の髪に暗く赤い瞳。ゼウスはキラキラとした金髪に明るい金の瞳。
程よく焼けた肌にをしたゼウスと女なら一度は憧れるほどの純白の肌を持つオリオン。
リゾートに相応しいオープンな服装のゼウス、漆黒のコートにブーツ、さらには革の手袋までしているオリオン。
どこまでも二人は対照的だった。
「でも程度が違うだろ?オリオンの体ってホントきれ((蹴」
「よく言われる。だがどう考えてもだ、どこをどうとれば俺は美形なんだ。」
変態まがいの発言をしかけたゼウスに思いっきり蹴りを入れたオリオンは改めてイーリスに言った。
「すべてにおいて」
「だよな!!こいつの服を裂いてみろ本当に((蹴」
「黙れゼウス。健全な少女に妙なことを吹き込むな」
「少女言うな!!」
「違うのか」
「健全言われたくない!!」
「健全だろ。人間なんだ」
「…」
「…?」
「ったく…お前はすぐそうやって話をこじらせる…」
ガシガシと金髪を滅茶苦茶にしながらゼウスがため息交じりに言った。


