「…」

軽く首元に触れれば冷たい鉄。

幾度となく俺の血を吸ってきたそれは、黒く錆びついて容赦なく絶望を与えてくる。

怖くなんてない。

何も感じない。

もう慣れた。

助けてなんて感じない。

もういい。

独りでいるから。


この首輪は、孤独の象徴。