☆Friend&ship☆ -序章-


音がする。

俺を苛む音。

俺を責め立てる音、叫ぶ音。

激しくたたかれる扉は、今にも壊れそうだった。


優しいはずの声さえ信じられない。

扉を開いた瞬間に殺されるんじゃないか。

別れを告げられるんじゃないか。

壊れそうだった。

体がめちゃめちゃで、狂い出しそうだった。

助けを求められない地獄。

体が、体が…


「ホセェェェェェェェェ!!!」

ハッとして俺は慌てて戸を開く。

何があった。

敵襲か?

また誰か死んだのか?

いやだ。

そんな、そんな…


また引きずり込まれそうな感覚が俺に襲いかかる。

もうだめだ。

行きたくない。

地獄に…