☆Friend&ship☆ -序章-


もともとこの近くの暖かい星の小さな島で心理カウンセラーをやっていた。

評判もなかなかで、もったいないほどの賞も多く贈られた。

そんな時だ、あいつから連絡が来たのは。

“治してほしい患者がいる”

聞けば異常なまでに罪悪感が強く、また無感情なのだという。

そういうのは得意、と聞かれてもちろんだと答える。

やっと恩返しができる。

俺も成長した。

いくにんもの患者を癒してきた。

さぁ、島を出るんだ。

そしてクルーとしてあいつの船に。

船医として。

仲間として。


俺はその日に荷物をまとめ、星舟でその星を出た。

慣れ親しんだ人々に別れを告げると、振り向くこともなく。