ノーデレ男子とノーデレ女子がカレカノになった結果。

「茉零」

これからは名前で呼び合おうと決めてから、山城はやたらと私を茉零って呼ぶ。

「「「え!?周防さんがこのイケメンの…!?」」」

ーですよね。

私なんかじゃ、釣り合わないよね。

わかってたけど。

辛いなぁ。

「茉零」

「なに。山城」

「山城っつったな。お仕置き」

「んっ…」

大学の正門の前。

人通りが激しいこの場所で。

この目の前の変態は。

濃厚なキスをしてきやがった。

「んっ…はぁっ!あんたねぇ!こんなとこでなにやってんじゃ!アホ!」

「ああ?お前が日向って呼ばないからだろ!?」

「それだけで、キスすんの!?バカじゃないの!?」

「お前、一回も俺のこと日向って呼ばないじゃねぇかよ」

「そ、それはっ…」

恥ずかしいから、なんて言えない。

「前にも言ったろ?俺とお前は同じ名字になるんだからって」

何回言わせんだよ、という山城。

「…が」

「あ?」

「好きだ、日向」

「なっ!!!!」

「なに、赤くなってんのよ、気持ち悪い」

彼氏に向かって、気持ち悪いなんて言う彼女はいないだろうな。

「お前も真っ赤だぞ、気持ち悪」

まぁ、この彼氏も相当な毒舌野郎なんで。

デレがないもの同士、これからもよろしくね。

未来の旦那様。




END