ノーデレ男子とノーデレ女子がカレカノになった結果。

「山城山城山城ー!」

「…聞こえてるよ」

「じゃあ、なんでシカトすんのさ」

「それはー…」

「あ?」

ねぇ、なんで。

何にも言わないの。

うざかった?

私、うざかったかな?

友達から恋人なんて無理だったんだ。

山城にとって私は友達のまま。

そう思ったら、今までの山城の行動に納得できる。

「…もういいよ。無理しなくても。
茉零の手離して……」

自然と繋がれた右手。

冷たい態度を取る山城だけど。

私をいつもドキドキさせる。

ほんとにひどいヤツ。

「山城はっ…!!!!茉零のことほんとに好きだった…?」

私は、好きだったよ。

なんてね。今でも好きだよ。

でも。

山城の邪魔になるだけなら。

私は、この人の手を離す。

離さなきゃいけない。

三笠のときは、そんなこと思わなかったのにね。

三笠が好きで好きで。

私の気持ちばっか押しつけてた。

だからさ。

いーっぱい後悔した。

もう、後悔したくないの。

「…山城、さよならしよう?」

本音を言うと、嫌だ。

好きなんだよ。

中学の頃の山城も。

今の山城も。

全部全部好き。

それだけなのになぁ……。