「つかさぁ、茉零よく反抗したよな。アホだろ」

そう言うのは慎哉。

いや、慎哉にアホ呼ばわりされたくないんですけど…。

てか反抗?

したっけ、私。

それよりもね。


「なんでそんなこと知ってるの?」

私は意識飛んでて無理だし。

じゃあ…。

「そ。茉零をボコったやつらから聞いた。
誰がやったかわかんなかったから全学年全クラス行ってきたわ」

あー疲れたーと言うアホ慎哉。

まじで?

「っ…あ、りがと…ぉ…‼︎」

一気に恐怖心が襲ってきて涙がこぼれた。


「泣くな、茉零」

慎哉がそう言うと。

「はぁ?バッカじゃないの?集団リンチでボコられたのに泣かない子がどこにいんのよ」

アホだ。と言う蒼花。

「ごめんな。周防。見つけんの遅くて」

山城がそう言ってきた。

「そんなことないよっ‼︎ちゃんと見つけてくれたじゃない」

そんなことない。

遅いとかどーでもいい。

ちゃんと、見つけてくれただけで嬉しいんだ。

「ありがと。山城」

そう、つぶやいて眠りの国に落ちた。