「僕、弾くよ。ピアノ」 決めなくちゃいけないんだ。 僕の人生だから。 僕に選択肢がある。 僕は。 もう母さんに泣いて欲しくないし、弱い自分は嫌だ。 「そう。それが君の答えだね。桐城くん」 「うん」 「じゃ、曲決めなきゃね」