ーー…数分後…ーー



 誰か説明してほしい。
何故僕は今、学校の保健室のベッドでうつ伏せになっているのかをっ!!
 僕はいつも通り、普通に登校してきた。
学校前の桜並木を通って、耳に響くピアノの旋律に心を落ち着かせながら、歩いてきたハズだ。
なのに…。なのにっ!!

 保健室のドアが開き、頭をポリポリとかきながら、一人の少女(?)が入ってきた。



「奏介ぇー?大丈夫か?」



アイツだ…。
犯人はアイツだ。



「水橋幸音っ!!」
「な…なんだよ。大声出すなよ。ビクるじゃん」