君と奏でる音[前編]





女の子だった。
僕と同じ制服を着た中学生。
彼女は僕に気がつくと軽く微笑んだ。



「こんにちは」



小鳥が鳴いたような透き通る声。
風でなびいた赤茶の髪が太陽の光で反射した。
吸い込まれるような茶色い瞳。



「あなた何年生?」
「3年生です」
「そっかぁ。同級生かぁ。ちっちゃいね」



うるさいっ
チビなことくらいわかってるさ。