ふと、気付く。 話している私たち、いや、椎名先輩への視線を多く感じる。 ーうわ。 顔を向けると階段や廊下には、いつの間にか、ギャラリーができつつあった。 「…じゃ、そういうことで!」 早くここから、というより、遠慮のない視線から逃げ出したい思いで、やっとそれだけ言い残し、その場から立ち去った。 「帰り、自転車置き場で待ってるね」 去り際に、先輩が約束をひとつ、私にくれた。