風が、吹いた


新聞と一緒に手渡された紙切れに目をやった。




―今度は、私が貴方に逢いに行こう。




そしてもう一度好きだと言おう。




どんなことがあっても、貴方と一緒に居たいと言おう。




愛していると伝えよう。




今度は、私が、貴方を守りたい。




その想いを果たすから。




だから、




お願い。




目を覚まして。