誰も居なくなった保健室。 私はただ、そこに立ち尽くして。 開かれたままの扉の向こうを、見るともなく見ていた。 冷えた空気が流れ込んで、 保健室の暖房が無駄になってしまうと思うのだけど、 動く気になれなかった。