「夕飯くらい、軽く作るから食べていったら?」 先輩の申し出はとても嬉しかったし、本来なら飛びつきたかったが。 「いえ!そういうわけにはっ。お、お、お邪魔しました!」 そういうと、私は鞄をとって、玄関に急ぐ。 「急にどうしたのー?もっとゆっくりしてけばいいのに。きたばっかじゃん。」 後ろから追いかけてくる先輩を避けるように玄関のノブに手をかける。 「急用を!思い出しまして。本当にすみません。お茶ごちそうさまでした!」 ノブを回しながら小さくお辞儀する。 「じゃあ送ってく…」