________________________ 騒がしい休み時間。 「くらもっちゃん、どういうことなの?」 私は、予告通り、吉井に質問攻めにあっている。 彼女は自分の机と椅子を、私のそれにくっつけて、頬杖をつきながら、私の顔を覗き込んでいる。 「こないだはさぁ、知らないって言ってたじゃん? 」 吉井の表情には怒りや憤りというものは見当たらず、どちらかといえば好奇心みたいなものが、見え隠れしていた。