グサグサと言葉の刃が胸に刺さってドクドクと見えない血が流れた。
視界がぼやけるぐらい涙が溢れるのに口からは何も言葉が出てこなくて。
それでも、信じていた。
だって、2人はわたしに優しくしてくれた。
1人のわたしに声をかけてくれて、友達になろうって言ってくれた。
わたしのことが好きだよって手を繋いでくれた。
わたしに笑顔を見せてくれて、たくさん幸せな言葉をくれて、嬉しくしてくれて……
すがるような目で2人を見れば、2人は嘲るような目でわたしを見ていた。
『あんたなんか』
『お前なんか』
やめて……その言葉を言わないで!!
そう思うのにわたしの口からはひゅうひゅうと細い呼吸がもれるだけ。
お願い、わたしの大切な思い出を消さないで!否定しないで!!
『友達なんて一度も思ったことないから』
『彼女とかありえねぇから』
そのとき、わたしの心が、薄いガラスのように砕け散った音が聞こえた。


