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少し話をしながらいろいろな石を見て回る。


どの石も素敵だと思ったけど、わたしはその中でも丸い球体をした白い宝石に目を奪われた。



「これが気に入ったの?」


「え?い、いえ……」



慌てて首を振るけどお構い無し。


蛍さんはその石がついているチャームをわたしの手のひらに乗せた。



「その石の名前はミルキークオーツと言うの」


「ミルキー、クオーツ……」



乳白色をしたそれは名前にピッタリだと思った。



「この石は持つ人を愛で満たして愛のエネルギーを喚起すると言われているの。

自己を慈しみ、生きとし生けるものすべてのものに惜しみない愛を注ぎ、調和と愛に満ちた存在に変えていく力」



蛍さんの口から紡がれる言葉がまるで恵みの雨のようにわたしの心へと染み込んでいく。



「愛する人との関係で傷ついたり、裏切られた経験から誰のことも愛せなくなったとき、凍りついたあなたの心を癒し、愛する気持ちを呼び覚ましてくれる。傷つくことを厭うのではなく、与える喜びを教えてくれる」