次の休みの日。



私は一人である場所に向かった。



お花とお菓子を持って。



「ねぇ拓海。聞こえる?最近来れなくてごめんね。怒っちゃった?今日は拓海に報告があってきたの。
天国から見てたかもしれないけど私に大切な人が出来ました。拓海みたいに優しい人だよ。海斗って言うの。海斗は私に居場所を作ってくれた。海斗と出会ってから高校生活も悪くないなと思えたよ。
あとね、友達が出来たの。ともちゃんとあやちゃん。これも海斗のおかげなんだー。...私ね、海斗と付き合ったからって拓海のことを忘れたりしないよ。今日はそれを伝えに来たの。私の大切な初恋の相手で初めての彼氏だからね、拓海は。だから天国から見守っててね。
私は心の中でいつも拓海を想ってるから。」



私は立ち上がった。



その時、風が吹いた。



自然と拓海が背中を押してくれた気がした。



よし、帰ろう。私が愛する海斗が待つ場所へ。






*雪美side END*