運がいいのか悪いのか俺が図書室に入ってきたことに神川雪美は気づいてないみたい。 それだけ集中して勉強してるんだな。 この上ない話しかけるチャンスにとりあえず... 「..隣座ってもいい?」 緊張しつつも笑顔で言った。 「...はぃ。」 きつそうな見た目とは裏腹に今にも消えそうな小さな声で返事をする彼女。 初めて声聞けた。 声を聞いた人も少ないらしいからな。 図書室はいっぱい椅子があるのに隣に座るって変かな。