腹黒どS王子



はぁ…そんなに分かりやすいんか…




田口もって事は俺も祐太郎並みに分かりやすいってことやんな?




もしかして…安達気がついてくれてたり?!



それなら嬉しいんやけどなー




そんな事を思いながら教室に入った。




「宮崎!ちょっと来て!」




なんや切羽詰まった顔の古川が飛んで来た。




いっつもポーカーフェイスで何考えとんか分からんのに…何かあったんやろか?




「ねぇ、綾と…綾と田口がさっき付き合い始めたって…クラスの子が…」




「え…う、そ…やろ?冗談やめてや」




「本当みたいで…ご、めんな、さ、いっ」




そう言うと古川はボロボロ泣き始めた。




「え?何で泣いとん?俺何かした?」




「ヒック…違うの。わたし…さっき頑張ってって…」




「古川は悪ない。俺は頑張る」




「でも…付き合って…」




「そんなん関係ないわ、俺は俺のしたいようにする。」




「…あ、りがと…」




「おうっ」




俺は何としてでも安達…いや、綾に好きなってもらう!

…祐太郎よりな…


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