その日出た、週刊誌にはデカデカと
そう書かれていた。



それを買ってきたのは、文太。




「桜雅!これ見てみろ!」


そう言って、俺の目の前に雑誌を叩きつけた。








『………なんだよ、これ。』









俺の知らないって何が……?





中の内容はこうだった。





まず、最近の俺の夜遊びの写真が載っている。その夜遊びの理由は、3ヶ月前に相賀 羽純に裏切られヤケになっていると。


しかし、その3ヶ月前の三島蓮司とのスクープは嘘。差し替えだった。
本当に撮られていたのは、俺と。
羽純さんはそれを隠すために、ちょうどその頃主演映画の公開を控え、話題が欲しかった三島蓮司と。

あれは全部、俺のためだった。

そして羽純さんは関係者に、俺が他の誰かと幸せになるまで自分も幸せにならないと話しているらしい。









なんかもう、いろいろとありすぎて頭が混乱してる。



つまり俺1人何も知らなかったってこと?
知らない間に俺は、羽純さんに守ってもらってたってこと?

それなのに、勝手に恨んで荒れて……。

バカみたいじゃん、俺。