「私、本当にこの仲間で良かったな……」

ぼそっと言った。

「……。それ、もう旅の終わりに近いってこと?」

聞こえてたのかとびっくりして、

「ち、違うよ!目的は違ってどちらかが終わっても、仲間だもん。一緒に行くよ?!」

と、慌てて訂正すると、ヤノウくんはくすっと笑ってから、

「そっか。」

横顔だったが、とても暖かかった。

「……〃」

私の胸の中まで暖かくなった。

すると、ぎゅるるると音がした。

「僕、お腹すいた~。」

わんこが悲しそうな顔をした。

私は小声で

「もうちょっと我慢して。わんちゃん、見えないから変に思われるよ。」

「分かったよぉ~」