好き✕好き


「美愛っ?透李君出てきたよ?応援しないの?」


「うんっ……だって、あたしじゃなくても応援してる人いるし」


「ハァ?アンタ、馬鹿じゃないの。美愛だから、応援して欲しいんでしょ。さっさと、しなさい!」

口調は厳しいけど捺実ちゃんの言葉はスーッと胸に染み込んだ。


「透李君ーっ!!ラストだよーっ!!頑張れーっ!!」

生まれて初めてと言えるほど、こんなにおおきな声をだした。