ーーーーーーPM9:50
「お兄さんも瀬野さんに負けない位、
格好いいっすね!」
「だろだろー。」
『……うるさい。』
お酒が入ってはしゃぐ真北さんとお兄さんを冷ややかな目で眺める隼は、心底鬱陶しそうに大きなため息を吐いていた。
「……ふふっ」
お酒によって身体が、
ふわふわとした心地の良い気分に
なってきて笑いがとまらなくなる。
『夏織、飲み過ぎ。』
「えー。全然飲んでないよ?」
『真っ赤な顔で言われても、
説得力ありません。』
隼が、私の前に置いてあった缶ビールを
奪っていってしまったことに酔っ払いの私は腹を立てて。
隼の分の缶ビールを、一気飲みしてやった。
「あ、れ……」
ゆらゆらと目の前が揺れている。
心配そうな顔をしてるのは隼……?
あぁ、駄目だ。
飲みすぎた私の記憶は、
ここでプツリと途切れてしまったーー。

