『なにやってんだよ、兄貴。』 背後から聞こえてきた不機嫌そうな声は、間違いなく隼のもので。 「抱きしめてんだよ。」 『蹴られたい?』 「今、愛のハグをしているからだまっ」 言葉が途中で遮られたのは、 隼の蹴りが入ったからである。 「いって!お前、お兄様に向かって 何すんだよっ」 『……夏織、これ俺の兄貴。』 「お、兄さんなんだ。」 なかなかの エキセントリック加減だ。