「……しゅ、んっ」
崩れ落ちそうになった私の脚の間に
隼の長い脚が割り込まれてきて
とうとう逃げ場を無くしてしまった。
お願い、やめて。怖いよ隼。
そう懇願するように隼を必死で見つめる。
『……ごめん、暴走した。』
冷静さを取り戻したらしい隼に胸をなで下ろす。
『夏織が“キスでもされたみたいな顔”
してたから腹たっちゃって。』
「隼、ご、めん。」
『……何が。』
「わ、たしキスしたの。」
『……うん。』
「ご、めんなさいっ……」
ーー隼は、私の顔を見たときから
気付いてたんでしょう?
玄関に座り込んで何度も謝る私と、
呆然と立ちすくむ隼。

