ーーーーPM10:52 「……まっ、て」 『ごめん、夏織。 今日は、加減できそうにない。』 家の扉が閉まるなり、 私の身体を壁に押し付けた隼は 余裕のなさそうな表情でそう言った。 シャツの中を冷たい指が這う感覚に、なんとか声を抑えようと自分の手で口を覆う。 『なんで声、我慢すんの?』 首筋に顔が埋められて、 「ふっ……」 そこに紅い花を散らされる。 『やましいことでもあるの?』 ゾクリ、と背筋が震えるほど冷たい目が私を見ていてその視線から逃げなくちゃって思うのに目が離せなくて。