(……なんかもう、疲れた。)
街灯の下に、座り込んだ私は声を押し殺して泣いた。
「え……」
急に、雨が自分の身体に当たらなくなったことに驚いて反射的に上を見上げると、
『なにそれ、捨て猫の真似?』
そこには珍しく険しい表情をした隼が傘をさして立っていた。
「しゅ、ん。」
『ほら、帰ろ。』
「……でもっ私、」
『ちょっと黙って。』
「隼…?」
『背中乗って。』
いつもなら、乗らないって言うけれど。
「う、ん。」
今日ばかりは甘えてしまった。
『傘は、夏織が持ってて。』
隼の背中は、あったかくて安心して
私はいつの間にか
眠ってしまった。

