ーーきっと私は、捨てることができない。 こんなひどい顔のまま、電車に乗る訳にも行かず歩いて家までの道を歩く。 「雨……。」 通り雨だろうか。 これだけ雨にぬれていれば、 「……隼に泣いたこと ばれないかな。」 こんなに、隼が恋しいと 思ったことは今までなかった。 だけど、私は先生からのキスを 気持ちいいって感じたの。 連絡先を捨てられなかったの。 「ご、めんなさいっ……」 私は誰に謝ってるんだろう。