『夏織にとって怖い事ってなに?』 「おばけ、とか?」 『そうじゃなくて、本当に怖い事は?』 「………結婚、すること」 その言葉が、自分の口から出せたことに 安心して小さく息を吐き出す。 『うん、そうだよな。』 ゆるりとした動作で、私の手を握りしめるのはその冷たい手。 「隼、私たち結婚するの……?」