『(…泣くかな、夏織。)』 いや、嬉し涙だったらいいけどさ。 もしも結婚が怖くて泣かれたら 情けないけど立ち直れる自信がない。 兄貴と冬子さんが、結婚した事で 少しは結婚に対する恐怖心は薄れてきたみたいだけど。 「…おはよ。」 かすれ気味の寝起きの声が聞こえてきて とっさに“それ“をソファーの下に隠した。