『あー、眠い。』


なんて言いながら、ゆるりとした動きでこちらへ歩み寄ってきた隼は、自然な動作で私を後ろから抱きしめた。


「ちょ、っと」


『…何で怪我してんの。』


怪我した指を、隼の手が持ち上げる。


「紙で切っちゃっただけ、です。」


『(です、って可愛い。)
……じゃあ、エプロンは?』


「…コ、コスプレ?」


『どうせなら、はだかエプロンに
してよ。』


「馬鹿っ。」