私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中



「つまり隼は、ビビってる訳ね。」


『まぁ、そんなとこ。』


“結婚してください”って
プロポーズしたとして、きっと今の夏織は喜ばない。

喜ばずに、震えて怯えるんじゃないかな。


ーーいくらその人を忘れられても
身体に刻まれた痛みは消えないものだから。


『冬子さんって、そういうの
つけたりするタイプなんだね。』


それ、とはキスマークのこと。


「あぁ、これ?
夏織ちゃんのこと美人だよなって
言ったらつけてきたんだよ。」


可愛いだろ?なんて、自信満々な兄貴が
ちょっと羨ましくなった。