ーーーーーーPM10:20
「冬子さん、」
瀬野兄弟が、2人でジュースを買いにいってる間にずっと聞きたかった事を、
冬子さんに聞くことにした。
「どうしたの?」
「お兄さんと、どうして
付き合ったんですか?」
「そうねぇ……。一緒にいて
いい意味でも悪い意味でも
飽きないからかしら?」
そう言って夜風にあたりながら、ふふっと微笑む冬子さん。
……あぁ、そうか。
(そりゃお兄さんが夢中になる訳だ。)
ーーーーーーPM10:20《自販機前》
「お前ら、結婚しねーの?」
兄貴は、自販機に身体をもたれ掛けさせながら真剣な表情で、そう聞いてきた。
『んー、どうだろうね。』
「お前は、結婚したいんだろ。」
『ばれてたか。』
さすがは兄弟なだけあるな。
『でも、駄目なんだよ。』
「なんで。」
『夏織は、“結婚”っていうフレーズが
テレビから流れてくるだけで
肩震わせるんだよ。』

