巨大な球体の肉片が氷の牢屋を壊そうとしていた。


「ほれ、戦え」


ゴザが姿知己達全員を後ろから押す。


「え…………?」


「この世界で生きるのはかなり大変だ。お前達の元いた世界など甘すぎるくらいに…な。…………スリや殺人などはよく起こる。こいつみたいにずる賢い奴だっている。そいつらに対抗するには極端になるしかない」





「この世界の化け物と戦う為には……な」





「…………」


「無闇に殺すのでは殺人鬼ではないか。降り懸かる火の粉だけをはねのけるだけでいい」


「……はい」


六人は構える。