「………寒い………まさか」
マルスが冷や汗を掻き、目だけを動かす。
「『氷眼』………か。懐かしいものに出会ったな」
「………あなた……誰……?」
目を覚ました神擬は問う。
「これは失礼。私はエレボス。能力は闇やら影やら、とにかく黒いものはなんでも操れる」
「ったく、なんなんだい?その氷眼ってのは」
弟薔は首を振りながら、闇出(エレボス)に向かって問い掛ける。
「前にマハが戦って、負けた。猛者は全てを凍りつくす目を持っていた」
「………ゴザが……そうなの?」
「ふむ。そのときはギリック……と名乗っていたがな」
「はっきり思い出せた。青白の長い髪に俊足の技……それが今や何も切れぬ刀を持ち、『王国』の中で生きている。名前まで変えてだ」
エレボスがニヤリと笑う。
「まさか孤高の者が………いや、まだトリカが治めているのなら納得がいくか」
「………何を……言っている…?」
神擬の言葉を無視し、独り言を呟いている。
「200年前から水質調査にも結果が出ると聞いていたがまさか奴ではあるまいな………くくく………面白いな。やはり世界はこうでなくては」
「全て凍るって……」
「…そうだ。奴の氷眼が捕らえたもの全てが凍る。空気でさえも」
「じゃあ、何で今まで何も凍らなかったんだい?」
「わからんのか。奴は普段は何も凍らぬよう目を瞑っているのだ」
「………嘘………だって……」
「嘘なものか。奴は五感の一つを封印して今までお前らと戦っていたのだ。一番封印しては危険なものを封印しながら戦っているのだ」
「見えてると思ってた。だって攻撃は正確だし…薄目だと思ってたし…」
弟薔の言葉に少し笑うとゴザを見る。
「次に剣を交わすことがあれば怒らせるなよ」
「奴の眼を見た瞬間、それは絶望も無い人生の終端だ」
マルスが冷や汗を掻き、目だけを動かす。
「『氷眼』………か。懐かしいものに出会ったな」
「………あなた……誰……?」
目を覚ました神擬は問う。
「これは失礼。私はエレボス。能力は闇やら影やら、とにかく黒いものはなんでも操れる」
「ったく、なんなんだい?その氷眼ってのは」
弟薔は首を振りながら、闇出(エレボス)に向かって問い掛ける。
「前にマハが戦って、負けた。猛者は全てを凍りつくす目を持っていた」
「………ゴザが……そうなの?」
「ふむ。そのときはギリック……と名乗っていたがな」
「はっきり思い出せた。青白の長い髪に俊足の技……それが今や何も切れぬ刀を持ち、『王国』の中で生きている。名前まで変えてだ」
エレボスがニヤリと笑う。
「まさか孤高の者が………いや、まだトリカが治めているのなら納得がいくか」
「………何を……言っている…?」
神擬の言葉を無視し、独り言を呟いている。
「200年前から水質調査にも結果が出ると聞いていたがまさか奴ではあるまいな………くくく………面白いな。やはり世界はこうでなくては」
「全て凍るって……」
「…そうだ。奴の氷眼が捕らえたもの全てが凍る。空気でさえも」
「じゃあ、何で今まで何も凍らなかったんだい?」
「わからんのか。奴は普段は何も凍らぬよう目を瞑っているのだ」
「………嘘………だって……」
「嘘なものか。奴は五感の一つを封印して今までお前らと戦っていたのだ。一番封印しては危険なものを封印しながら戦っているのだ」
「見えてると思ってた。だって攻撃は正確だし…薄目だと思ってたし…」
弟薔の言葉に少し笑うとゴザを見る。
「次に剣を交わすことがあれば怒らせるなよ」
「奴の眼を見た瞬間、それは絶望も無い人生の終端だ」

