土煙をあげながら鏡が現れる。


「!?んな、あほな!!」


だが、鏡は途中まで出て来て消えてしまった。


よく見るとホムラもいない。


「召喚陣は消したよ」


エレボスが帰ってくる黒いブーメラン取りながら呟く。


隣にはまだ帆船だった時代の船の大砲があった。たぶん、バルトが変身したのだろう。


「発射ァァァ!」


ドンッ!と巨大な音と共に何かが発射された。


「ガリさん、バラ。一応耳塞いで………危ないから……」


言ってるエレボスももう耳を塞いでいる。


「弾なんぞ、簡単に避けれるでー。ほうら」


アバは紙一重で避けた。


『……布団が……吹っ飛んだ……ふふふ…』


「サブッ!!!今時、そんなギャグ」


カキーンと良い音がしてアバ凍る。


「何が起こったんだ?」


ガリですら驚愕している。


「ライの駄洒落です。名付けてフリーズDA☆JA☆RE☆らしいです」


「名前がむかつく」


バラが嫌な顔で呟く。


「とにかく、勝負がついたと思うので溶かしましょうよ。氷………って、ああ!!」


エレボスの顔が真っ青になった。何故だろうとエレボスの頭の上から見てみると…………


「…………うわぁ…」


………何て言うか……これを悲惨とよんでいうのか?と思ってしまったバラであった。


凍っているのが四人。


「目覚めた瞬間に聞いちゃったんだなフィードとマハ。僕一人で何すれば……あ、ガリさんがいたか。なら……うーん…ガリさん炎系の攻撃持ってるかな……」


ふぅ……なかったらどうすれば………とぶつくさと喋る。


「とにかく、溶かしましょう。ガリさん、バラ。バラは氷を溶かしそうな能力じゃなさそうだから松明持ってきて」


「バルトはいつもなのか?」


エレボスはええ、と頷く。


「あれはギャグが寒いと感じれば発動するんです。ライのギャグは寒いんで、やりたくなかったんです」


バルトも大変だな………とバラとガリは呆れた。