「おい、起きろ」
「うわぁ!!」
水をかけられびっくりしているところにガリに襟首を掴まれ無理矢理立たせられたバラ。
「お嬢さんがさらわれた。助けに行くぞ」
「……えぇ!!ガリさん何やってたんですか!?」
「見てただけだ」
「何でですか?!」
なにもかもな、と軽く笑う。
「俺は『お前の護衛』だ。お嬢さんの護衛はお前だろ」
「……な……僕はまだ能力無いんですよ!」
「ふん、それがどうしたってんだよ」
「死に行けって事ですか?!」
無茶苦茶だ。やっぱりこの人は無茶苦茶だ。
兎に角、バルトたちに連絡を取って……
わたわたと焦りながら携帯を取り出すバラ。
「おっと、駄目だ。時間無い」
ガリはそう言って携帯を分断する。
勢い余ったのか、バラの掌まで軽く切ってしまった。
「痛っ………」
ガリはそんなバラを軽蔑の視線で見る。
「それしきのことで?痛い?笑わせんな!!」
また襟首を掴まれ、今度は高く上げられる。
「バラ、テメェは自分を変え様とした事、ねぇだろ」
「………変えようとしたことはありますよ………」
「昔も、今も。たぶん何も変わっていないぜ」
「うわぁ!!」
水をかけられびっくりしているところにガリに襟首を掴まれ無理矢理立たせられたバラ。
「お嬢さんがさらわれた。助けに行くぞ」
「……えぇ!!ガリさん何やってたんですか!?」
「見てただけだ」
「何でですか?!」
なにもかもな、と軽く笑う。
「俺は『お前の護衛』だ。お嬢さんの護衛はお前だろ」
「……な……僕はまだ能力無いんですよ!」
「ふん、それがどうしたってんだよ」
「死に行けって事ですか?!」
無茶苦茶だ。やっぱりこの人は無茶苦茶だ。
兎に角、バルトたちに連絡を取って……
わたわたと焦りながら携帯を取り出すバラ。
「おっと、駄目だ。時間無い」
ガリはそう言って携帯を分断する。
勢い余ったのか、バラの掌まで軽く切ってしまった。
「痛っ………」
ガリはそんなバラを軽蔑の視線で見る。
「それしきのことで?痛い?笑わせんな!!」
また襟首を掴まれ、今度は高く上げられる。
「バラ、テメェは自分を変え様とした事、ねぇだろ」
「………変えようとしたことはありますよ………」
「昔も、今も。たぶん何も変わっていないぜ」

