「う~~~聞いてないわよぉ!!」


大会の看板見て私は叫ぶ。


聞いてたのは『四人のチーム戦』。


書いてあるのは……


「なんでタッグ戦なのよぉ!!あんたには二人いるでしょぉ?」


黒尽くめはなははははと苦笑する。


「ミラはまだ力制御出来ないしな、こっちのは『人になった』ばかりなのだ」


黒尽くめの連れの二人は頭を下げる。


「……」


男の方は頭を下げるだけ。


「ごめんなさい」


女の子は小さく言う。


「ごめんじゃ警察はいらないわよぉ」


「じゃあ行くか警察に」


黒尽くめはニタリと笑う。


「うぅ……」


賞金首が警察に行くのは無理がある。


「嵌めたわねぇ!いいわよぉ!のってやるわぁ!」


自分でもやけくそになっていたとしか思えない。


「いくわよぉ!受付に!賞金首が出ていたら必ず賞金稼ぎが乱入するからそんときはちゃんと護ってよぉ?」


「助力はしてやる。俺はカーチス・エレボス。よろしく頼むぞ。サリア」


「いいわよぉ!!この怒りを完璧に晴らすまでとことんぶちのめしてやるんだからぁ!」