「バラ様!?一体どういう……」


厄介な存在にガリは舌打ちする。


お嬢様は殴ったら後で何て言われるかわかったものではない。


仕方ない。と魔法陣を描く。


今日は休みのはずの人物を呼び出す事にした。


「カモン、ゴザ」


小さな爆発と一緒にゴザを呼び出す。


「人を召喚獣みたいにホイホイ呼び出すなと言ったはずだ!……して何のようだ」


「………あそこのお嬢様に日本料理を。わさびは抜きな。お前、わさびをマヨネーズみたくかけるけどそれ絶対駄目な」


「………まずはバラ様を……」


「頼む」


「承知。……お嬢様、刺身なぞいかがですかな」


「………刺身とは何ですか?」


「新鮮な魚を小さな長方形に切り、生のまま食すものでごさいます」


「……な、生のを!?そんなもの食べられるわけがありませんわ」


「まぁ試しに食べてください」


俺は召喚した二本角鮪をゴザに手渡す。


生きている奴だがゴザならあっというまだろう。


ガリはガリでしなければならないことがある。


「………クカカ、さーて……」


ガリはバラの額に手を当てると意識を集中した。