どうか明日が来ませんように

ここはどこだ

私倒れたんだ
じゃあ病院?

お母さんが笑顔でこっちに来る

「瑠璃、よかったね。」

なにが?
口には出さないけど
そう思った

「あともって半年だって」

「なにが?」
今度は声を出してしまった

「あんたの人生よ」

悲しくはなかった
だって毎日死にたいと思ってたんだもん
嬉しかった
やっと死ねる

「はじめてあんたが役に立つよ、保険金がたくさん手に入る」
「じゃあ、またあんたが死んだときに会いましょっ 」

これでやっと自由になれる
やっと笑える
これからの半年が私の人生だ