私とキミの恋愛模様【短編集】



そう答えた私の声が震えたのも、答えを聞いて
祐の目が一瞬泳いだのも、胸が痛いくらいわかった。

体が熱い……。
真剣な瞳をする祐から、目がそらせない。


……ねぇ、祐はどうなの?

好きな人、いるの?
壁ドンしたい女の子、いる?

私みたいに遊びや好奇心で試すような壁ドンじゃなくって。


……そう聞けたらいいのに、言葉にできない。


……


……


……あ~あ。
今回は私の負けだ。
もともと勝負なんかしてないけど、さ。


負けたって、わかったら、変に冷静になる自分がでてきた。