祐は、椅子から立った私の方へじりじりと詰め寄る。 緊張、してる? なんか顔赤いし……。 「菜花はさ……」 うん? このタイミングで話しかけてくるなんて、予想外でちょっと驚く。 まだ、壁についてないよ? 「好きな奴、いんの?」