ったく。 さっきまでの俺の後悔をかえせ! 「壁ドンじゃなくて、黒板ドンだね」 一人でそう言っては、一人で笑う菜花。 もう勝手にしろ! 何だよ、黒板ドンって。 お前の脳内では、黒板にドンってしたら、黒板ドンなのか? じゃあ、窓なら窓ドンか? あ~、マジでありえねぇ。 コイツは絶対、どこかおかしい! この時、俺はそう確信した。